
春の”SAKURA”(桜)、夏の”MIZUKAGE”(水影)に続く第3弾は秋の"Ko-Yo"(紅葉)と決めていました。紅葉をイメージする石とは何でしょう? いろいろチャレンジすると「琥珀(アンバー)」が一番しっくりきました。「琥珀」は石ではなく松柏類の樹脂が3000万年以上の時間を経て化石化したもの。石ではないのでは? でも化石の一種? と突っ込みどころ満載ですけど、一応パワーストーンのジャンルに属しておりますので採用させていただきます。
今回使用している琥珀は主にバルティックアンバーと呼ばれるもの。名前の通りポーランド、ロシア、リトアニアのバルト海沿岸部の浅瀬で産出されます。バルティックアンバーは絶滅した針葉樹からできており、樹脂の成分が川から海へと流され堆積したのち、海底で数千万年という時を経て生まれ変わった植物から生まれた化石なのです。
バルティックアンバーに拘ったのはその美しい色合い。今回のテーマとなる紅葉、その壮大な美しさを表現するには細かなグラデーションは欠かせない!と判断すると、バルティックアンバーしか考えられませんでした。どれひとつ欠けても表現できなかったと思います。
これが無くては始まらない!乳白色の[ハニーアンバー]
キラキラ眩い透明黄色な[イエローアンバー]
琥珀といえば代表的な[チェリーアンバー]
シックで落ち着きのある[ブラウンアンバー]
4色揃ったバルティックアンバーならイメージしていた”紅葉”が実現可能、形も丸型ではなくちょっと原石風のタンブル型を取り入れてデザインしてみました。


「琥珀(アンバー)」に伝わる意味とは…
大地と強い結びつきがあり、グランディングに適している。ネガティブなエネルギーを吸収し、それらをポジティブな力に変換して自己治癒に繋げます。身体に生命力を吹き込み、疾患を吹き飛ばす力を持ちます。ストレスの軽減、抑うつ状態を軽減してポジティブな精神状態と創造的な自己表現を促進します。中国では虎の魂が琥珀になったと信じられ、財運や仕事運を上げると伝えられています。さらに漢方では万病に効くとされ不老長寿、子孫繁栄などに関わる強いパワーを持つと言われてもいます。『クリスタルバイブル』参照


本来は命ある樹々だったことから、植物のようにバランスよく気の循環を促し整えてくれるのでしょうね。新陳代謝・自己治癒能力を高め、さまざまな肉体的不具合を改善するとも言われているのはこの辺りからの由来かもしれません。
より緻密なグラデーションを完成させるために使用したその他の石たちは…
明るめのキラキラ感を出すための[カットピンクトルマリン]
内包物が紅葉しているように見える[サンストーン]
実りの秋より果物感溢れる美味しそうな[ロードナイト]
微妙なカラーを演出する[オレンジガーネット]
抑えた渋みには[カットスモーキークォーツ]
などなど、しっかり脇も固めました。
石たちで紅葉を表現するに際して、茶色が多くなり暗く沈まないこと、赤が多くなり明るすぎて安っぽくならないこと、大人が着けて対応できる色合い、特にこの3点に気をつけました。色のさじ加減はひとつ間違えると台無しになりますからね。デザインはアンバーの部分を強調するために、そこだけ変則的な2段式にして立体感を出しました。この立体感を出す作りを記憶している人は少ないと思いますが、8年前に発表した以来の作り方ですね、まさかもう一度作るとは想像もしませんでした。いかがでしょうか?華やかさと落ち着きを持たせた繊細なカラーリング、どこが見えても繋がりがあるグラデーション、手を通した時の軽さとボリューム感、唯一無二のGLASTオリジナルデザインとなっております。
今回も数量限定販売とさせていただきます。ご希望の方から順にお作りして行きますので材料がなくなり次第終了とさせていただきます。価格は会員個人様向けのGLAST配信サービス「10月の新月メール」にて発表させていただきます、よろしくお願いいたします。